目黒区の待機児童問題どうなってる?ずっと住み続けたいまちへ
2017/01/27
こんにちは!ぽっかぽかです。
「2016ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンに選ばれたことで、「保育園落ちた日本死ね」という言葉が改めてクローズアップされました。区によって違いはあれど、常に多くの待機児童を抱える東京都としては無視できない問題です。今回は、目黒区の待機児童問題について切り込んでみたいと思います!
■「保育園落ちた日本死ね」という母達の叫び
保活に失敗して憤ったあるお母さんが、匿名でブログに投稿したことから始まったこの騒動。インターネットの世界を飛び出して、国会議員までコメントするような事態になりました。覚えている方も多いのではないでしょうか。
この言葉が流行語にノミネートされたことには、賛否両論の意見があります。「死ね」という、お世辞にも良いとは呼べない言葉が脚光を浴びることに、不快感を示す人がいるのは事実です。
でも、この言葉がこんなにも話題になったのは、たくさんの人が共感したからでしょう。東京をはじめとして、日本中にこうして保活で失敗し、嘆いているお母さんたちがたくさんいるということなんです。
■目黒区の待機児童問題は?
東京都は待機児童数でトップを誇りますが、その中でも目黒区は特に激戦区です。2016年4月に目黒区内の認可保育所へ入園希望を出したのが2,049人。このうち、入所できることになったのが1,025人でした。つまり「保育園落ちた」に相当する人が50%にものぼるということです。
「認可保育園に入りたい」と希望を出した人のうち、2人に1人は落ちるということですね。これはかなり厳しいと言わざるを得ない状況です……。
ちなみに、目黒区が発表している2016年4月1日時点での待機児童数は299人。前年は294人、さらに前年は247人となっているので、どんどん増加しています。
■目黒区で行った対策は
このような状況におかれ、目黒区でまったく対策を行ってこなかったわけではありません。2016年4月入所に間に合うように認可保育所を3ヶ所、小規模保育所を2ヶ所増やして、168人の増員枠を確保していたのです。……とはいえ、それではまったく足りていませんよね。
「保育園が足りない問題」はどこの場所でも言われていることですが、目黒区の場合は特に深刻な状況にあるようです。
■騒音問題と土地が高い問題
保育園を新設する、というと必ずのぼるのが近隣住民からの反発・騒音問題です。これがネックとなり、なかなか対策が進まないようです。また、目黒区内の土地は他の地区と比べて高額で、そのため用地の確保が難航しています。
目黒区はオシャレな街、ブランド力のある街として、特に女性からの人気が高いのが特徴です。高級住宅地もたくさんありますし、大人の魅力が感じられる街並みですよね。特に働く女性からの人気が高いのもうなずけます。ただしその分、子育て層にとっては住みにくいという側面があるようです。
■おわりに
目黒区のキャッチフレーズは「住みたいまち、住み続けたいまち目黒 ともにつくる みどり豊かな 人間のまち」です。大人も子どもも一緒に、住み続けたいと思える街であり続けてほしいですね!