2021年に役立つかもしれない豆知識!年賀状の始まりと歴史
2022/06/03
こんにちは!ぽっかぽかです。12月になると、気になってくるのは「年賀状」ではないでしょうか。今回は、意外と知らない年賀状の由来と歴史をご紹介します。
年賀状のはじまりとは?
年始の挨拶として日本中で親しまれている「年賀状」ですが、その歴史は平安時代までさかのぼります。現存する日本で最も古い年賀状は、平安時代の学者・藤原明衡の手紙だとされているからです。明衡は手紙の中で、春の挨拶を意味する文例を用いていました。
一方で、年の初めに大切な人のもとを回って挨拶する「年始回り」という習慣も、平安時代以降に広まったことがわかっています。この習慣は大正時代ごろまで広く伝わりました。「正月は家族や友人、お世話になった人のもとへ挨拶に行く人々で往来が混雑した」、という記録が残っているほどです。
江戸時代になると、直接相手の元へ挨拶に行くのではなく、書状で済ませる人が増えました。これが、現在の年賀状のルーツだともいわれています。
年賀状の意外な歴史
今ではすっかりお正月の風物詩となった年賀状ですが、広く普及したのは、明治4年の郵便制度開始がきっかけになったとされています。明治6年に郵便はがきの発行が始まり、明治20年頃には年賀状を出す人が大幅に増えたのだそうです。元日の消印を押してもらおうと多くの郵便物が年末に集中してしまい、郵便局員が不眠不休で消印を押した、という逸話も残っています。
明治後期から昭和にかけて、年賀状の取扱量は増加の一途をたどりました。明治天皇崩御の際も途切れることはなく、年賀状は遠く離れた家族や友人とやりとりするための、大切なツールとして定着していったのです。
しかし、太平洋戦争が始まった1941年頃から、物資の不足や世情を受け、年賀状は自粛されるようになりました。一度途切れてしまった年賀状の歴史は、終戦後に少しずつ復活していきます。
「年賀状のうっかり」を救済する意外な方法
毎年、年賀状は欠かさず出しているという人も多いかと思います。年賀状の準備をしているとき、うっかり書き間違いや書き損じなどして、年賀はがきが使えなくなってしまうこともあるでしょう。そうした「出せない年賀ハガキ」は、郵便局へ持参し手数料を支払えば、特定封筒などと交換してもらえます。
その年の年賀はがきの販売期間内であれば、新しい年賀はがきに交換してもらうことも可能です。ただし、昨年以前の古い年賀はがきを、新しい年賀はがきと替えてもらうことはできません。また、急な身内の不幸で、購入してあった年賀はがきが出せなくなった場合、手数料なしで通常ハガキや切手に交換してもらうことができます。
2021年の始まりは、ぜひ年賀状で、遠く離れた大切な人に新年の挨拶をしてみてはいかがでしょうか?
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