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雨の日が楽しくなる豆知識!「てるてる坊主」の起源と歴史

      2022/06/03

こんにちは!ぽっかぽかです。6月といえば「梅雨」ですね。大切な行事やおでかけの日は、晴れを願って「てるてる坊主」を作ったことがある人も多いかと思います。今回は、そんなてるてる坊主の起源と歴史をご紹介します。

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てるてる坊主のはじまり

紙や布で作った人形を家の軒先に吊るして晴れを祈願する「てるてる坊主」は、中国から伝わったものだといわれています。中国では雨が続くときに、ほうきを持った女の子の人形を軒下に吊るして晴れを祈る風習がありました。

「雲掃人形」や「掃晴娘」と呼ばれるこの人形は、白い紙で作った頭と赤い紙で作った服が特徴です。ほうきを持っている理由は、雨雲を掃いて晴れの気を寄せ集めるためとされています。

この風習は、江戸時代に日本に伝わったといわれていますが、平安時代に伝わったという説もあるようです。日本に伝わった人形は最初「照る照る法師(てるてるぼうし)」と呼ばれましたが、のちに変化して「てるてる坊主」になったと考えられています。

てるてる坊主の歴史

日本のてるてる坊主は、もともとは折り紙のように紙を折って作る人型のものでした。半分に切ったり逆さに吊るしたりして祈願していたようです。念願叶って晴天となった場合は、瞳を書き入れてお神酒を供え、川に流していました。

江戸時代の文献にはてるてる坊主が登場するものがあり、その呼び方はてり雛・てり法師・てるてる法師・てれてれ法師など、さまざまでした。平安時代の女流日記『蜻蛉日記』にもてるてる坊主を連想させる記述があることから、日本では古くからてるてる坊主という風習が浸透していたことがわかります。

『蜻蛉日記』は1000年以上前に成立しているため、それだけ古くからてるてる坊主はあったというわけです。大昔の人も現代の私たちと同じようにお天気を願っていたのかと思うと、なんだか不思議ですね。

てるてる坊主の豆知識

ここではてるてる坊主に関する、ちょっと面白い豆知識をご紹介します。

・逆さ坊主

「てるてる坊主をさかさまに吊るすと雨が降る」という言い伝えを聞いたことがある人も多いかと思います。さかさまに吊るすと「逆さ坊主」と呼ばれ、雨乞いの意味があるそうです。逆さ坊主は地域によって「ふれふれ坊主」「あめあめ坊主」などの呼び方があります。ユニークなところでは、「るてるて坊主」と呼ぶ地域もあるそうです。

・ちょっと怖いてるてる坊主の歌

「てるてる坊主、てる坊主」で始まる童謡『てるてる坊主』は、多くの人が子供の頃口ずさんだ歌の1つでしょう。この曲は発表された当初4番まであったそうです。しかし、「残酷な歌詞がある」という理由で、歌詞がすべて歌われる機会は多くありません。

いかがでしたか?今回は、雨の時期に身近な存在のてるてる坊主についてご紹介しました。2022年の6月は、ぜひてるてる坊主を作って雨の日を過ごしてみませんか?

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